若虎よ、出てこいや!
プロ野球は今日21日にセ、パ両リーグが再開する。首位巨人と2・5ゲーム差の2位阪神は、長野で5位DeNAと激突する。和田豊監督(50)は、オールスターまでの22試合の鍵に「若手の台頭」を掲げた。1軍復帰した伊藤隼太外野手(24)の即スタメン起用が濃厚で、若い力で再スタートにダッシュをかける。
スタンバイはOKだ。雨の甲子園、再スタートへの最終準備は室内練習場で整えた。2時間みっちりと汗を流し、さあ、走りだす体勢だ。いよいよ再開のペナントレース。首位巨人と2・5ゲーム、3位広島とは9ゲームの差がある。今後82試合プラス日本シリーズへ向けて、虎将はさらなる爆発力を待っていた。
和田監督
開幕ぐらいの気持ちで入っていきたい。起爆剤というか、レギュラーを取ろうかという若手が1人、2人出てこんとね。チャンスをつかみ取る、もうちょっと使いたいというのが出てこなかったのでね。次は俺だ、と虎視眈々(たんたん)に狙っている選手もいるんで。どういう動きを見せてくれるか、楽しみだね。
名前は挙げなくても「普通に考えても福留がおらんわけやから」と言った。練習の最後、指揮官が見つめたのは伊藤隼の打撃だった。昨年のドラ1戦士は前日19日に1軍合流、今日21日に出場選手登録される。「中盤戦」開始のダッシュへ、まずは期待のスラッガーに旗振り役を任せる。
野球人生のチャンスだ。レギュラーは奪い取るものだが、運も必要になる。福留が長期離脱中、交流戦では新井良やコンラッドの不調。さらに指名打者の「1枠」もあったが、柴田や今成、野原、荒木は定位置まで奪えなかった。一流になるか、控えのまま終わるのかは紙一重。1カ月前から2軍暮らしだった伊藤隼は、静かに闘志を燃やした。
伊藤隼
試合に入ったら、試合の中でいかにベストを尽くせるか。チームスポーツなんで、その一員として貢献するだけです。
練習後は4時間半かけて、長野入りした。「川中島の戦い」に負けない、激しいレギュラー争いこそ大歓迎。若虎がチャレンジしながらチャンスをつかみ、チームをチェンジする。和田阪神の掲げる「3C」こそが、チャンピオンへの道しるべになる。【近間康隆】



