守道竜の「マッド・ドッグ(狂犬)」こと新外国人のワーナー・マドリガル投手(29)が20日、ナゴヤ球場に隣接する室内練習場での初練習で多面性をみせた。約40メートルのキャッチボールで糸を引くような素晴らしいボールを披露。見守った高橋2軍投手コーチを「こんなキャッチボール見たことない!

 宣(宣銅烈)もすごかったけど、それ以上だ」と仰天させた。

 しかし、直後にブルペンで投げた40球は、いたって普通で見せ場なし…。頭を垂れるかのように、得意のフォークは捕手の3メートルも前でワンバウンド連発。ガルルル~とほえ「狂犬」かと思わせたが、すぐに静かになってしまった。

 しかし、ここでしっぽを巻いて!?

 おとなしくならないところがこの助っ人。「ブルペンはブルペン。まあ、こんな感じだ。ゲームに入ればもっといい球を投げるぜ」。実戦デビューは明日22日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)に決定。いよいよ「狂犬」がベールを脱ぐ。【八反誠】