守道竜が今季の命運を懸け、今日21日からの再開リーグ戦に臨む。借金10でいきなり首位巨人と関東で3連戦(上毛敷島、東京ドーム)。2敗1分けでも自力V消滅の崖っぷちだ。20日は初戦を行う群馬・前橋市の上毛敷島で全体練習を行ったが、高木守道監督(71)も超ピリピリムード。巨人戦好相性のルナ&クラークの助っ人コンビにG倒を託し、過去4戦全勝の前橋から一気の逆襲に転じたい。
高木監督はいつになく、ピリピリムード全開だった。「3日前から同じことしゃべっとるやん!
何もしとらんのやから、何も変わるはずがない!」。厳しい表情で見つめた上毛敷島での全体練習が終わると、バスへ一直線。再開リーグ戦への抱負はそれだけで、報道陣を寄せ付けなかった。
いきなり今季1勝5敗の巨人とビジターで3連戦。2敗1分け以下なら、直接対決残り15試合に対して15・5差が開き、早くも自力Vが消滅してしまう。監督が「3日前」に語ったのは「ここで負けているようでは浮上できん」という悲壮感漂う抱負。首位巨人、好調阪神、苦手DeNAと続く8試合が、今季を左右する正念場と見るからこそ、71歳の緊張感もMAXだった。
監督がG倒を託すのはルナ&クラークだ。ルナの巨人戦は打率4割5分8厘、1本塁打、10打点。クラークは2割7分8厘、2本塁打、5打点。セのカード別はともに一番相性がいい。2人とも今回の巨人戦の重要性を理解していた。ルナは「僕らが上に立つには勝っていい流れに乗ることが大事だ」と気合十分。クラークも「2度対戦したので落ち着いて勝負できる。巨人を倒す」と意気込んだ。
チームは名古屋から3時間かけて高崎に移動。さらに30分バスに乗り、試合会場の上毛敷島で全体練習を行った。手間暇を考えれば名古屋での練習後移動の方が楽。だが監督は決戦会場で汗を流し、士気を高める道を選んだ。すべては巨人戦に懸ける思いの表れだ。中日が前橋で試合を行うのは実に58年ぶりだが、過去4戦全勝の不敗データもある。しかも金曜日はもっか4連勝中。吉兆も生かし、まずは初戦を取りたい。負けられない戦いが、前橋から始まる。【松井清員】
▼中日の自力優勝の可能性は最短23日に消滅する。今日21日からの巨人戦に2敗1分けなら、その時点からの残り78試合に全勝しても104勝38敗2分け、勝率7割3分2厘。巨人が中日との残り15試合に全敗しても、他との64試合に全勝すれば103勝37敗4分けで7割3分6厘となり、中日を上回るため。なお中日3連敗の場合も自力Vはなくなる。



