中日白井文吾オーナー(85=中日新聞会長)が24日、高木守道監督(72)から前半戦の総括報告を受けた。オーナーは「CSに出たら優勝を狙ってほしい」と激励したが、来季の続投要請はしなかった。高木監督は2年契約が満了する今季限りで退任となり、球団は8~9月にかけて新監督選びを本格化させる。後任候補には、牛島和彦氏(52=元横浜監督)やケン・モッカ氏(62=元ブルワーズ監督)、立浪和義氏(43=野球評論家)、井上一樹氏(41=1軍打撃コーチ)らOBの名前が挙がっている。

 オーナーは監督の去就について「特に考えていることはありません。来季もやるかやらないかは契約書に書いていない。ただそれだけのこと。(続投が)あるともないともいえない。時の流れに身を任せ…だな」とした。次期監督を考える時期は「10月だな。考えるのは一晩考えりゃいい。難しいことじゃない」と笑った。

 一方で高木監督は「私は2年契約なので2年間全力で、強いドラゴンズの流れを止めないようにと頑張ってきた。(最低目標は)とにかくCSに出ること。後半戦頑張って、CSで巨人に去年のリベンジを果たす。これが今の私の思い」と、有終を飾る決意を表した。【松井清員】