待ってたで!
左膝半月板手術を受けた阪神福留孝介外野手(36)が今日13日、広島戦(京セラドーム大阪)で1軍に復帰する見通しだ。相手は今季5試合でわずか1得点という天敵マエケン。起用法は当日に決まるが、停滞気味の打線に大きな戦力が1枚加わる。福留の3カ月ぶり復帰をきっかけに、猛虎の大反撃が始まる!
夏の長期ロードに出た虎が戻ってきた。今日から京セラドーム大阪での6連戦。地元関西で息をつき、気分新たに臨むチームに、大きな戦力が加わる。左膝手術で長期離脱していた福留だ。黒田ヘッドコーチは福留の復帰、そして起用法について、こう説明した。
「火曜日から(1軍に)来るというのは決まっている。ただ、スタメンなのか、代打なのか。それはまだわからない。火曜日に話すことになると思う」
今月6日の実戦復帰からウエスタン・リーグ5試合、18打席に立った。2軍首脳からは既にGOサインが出されている。正式に1軍合流するかどうかは、きょう13日の状態を確認した上でのことになるが、タテジマの背番号8がスポットライトの当たる舞台にまもなく立つ。故障者から晴れて戦力となる心境を、福留はこう語った。
「打席数は立たないと戻ってこない部分はある。ただ、あとは気持ちが入ってくる面もあるから」
本音を言えば、打撃感覚は取り戻せていないのかもしれない。一方で2軍から1軍へと舞台が変われば、集中力の差は自然と出てくる。“突貫工事”の影響は気持ちで吹き飛ばすしかない。福留の言葉からはそんな覚悟がうかがえた。
8月戦線に福留が戻ってこられることになった。不在の間に、頭角を現した今成もいる。最初は代打スタートになるかもしれないが、打線の停滞を嘆く和田監督は、合流については慎重に言葉を選びながらも“福留効果”に期待した。
「(合流は)報告を受けてからだね。チームは打ててないけど、孝介は勝負強さとかあるからね」
既に巨人のマジック点灯を許し、阪神の自力優勝の可能性は消滅している。だが、きょうにも自力V復活の可能性があるのも事実だ。残り50試合を切った。ここからは修羅場をくぐってきた男の勝負強さが必要になる。
開幕から5番を任された福留は打率2割を切るなど苦しんだが、打点はチームトップだった。サヨナラ本塁打も放った。土壇場になるほど力を発揮する。疲れの見える打線にとってはまさに“特効薬”だ。
5月3日のヤクルト戦(甲子園)で、左膝に痛みが走ってから3カ月。これまでシーズン中に、これほど長く打席を外したことはなかった。思いの丈はグラウンドで表現するタイプ。間もなく、猛虎ネバーギブアップの隊列に不屈の男が加わる。【鈴木忠平】<福留の苦闘>
◆5月3日
ヤクルト戦(甲子園)1回、中前適時打を放った際に負傷。3回の守備から交代。翌4日以降もベンチ入りしてフリー打撃は行ったが4試合連続で欠場。
◆同8日
出場選手登録抹消。
◆同28日
大阪府内の病院で左膝内側半月板のクリーニング手術。和田監督は「最低3カ月はかかる」。
◆6月5日
松葉づえで現れ、鳴尾浜でリハビリを再スタート。同28日、ティー打撃を行う。
◆7月3日
屋外での打撃練習を再開。
◆同20日
シートノック、22日はベースランニングを実施。
◆8月2日
フリー打撃で1時間打ち込み、同3日にシート打撃でエンタイトル二塁打。
◆同6日
ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)に3番DHで先発し実戦復帰。7日は1番右翼で先発し、第1打席に中前に復帰後初安打。2打席目に四球で出塁し、二盗。守備機会も4度こなした。11日中日戦まで5試合で14打数2安打、4四球。<福留「お助け」アラカルト>
◆最下位阻止V弾=4月5日広島戦(マツダスタジアム)
6-6で迎えた延長11回表、日本球界6年ぶりとなる1号で、熱戦にケリ。負ければ単独最下位のピンチを一振りで救った。
◆レーザー返球=4月10日巨人戦(甲子園)
両軍無得点の7回表1死、ボウカーの右翼線への打球を素早く二塁送球しアウトに。0-0の引き分けとなっただけに、貴重なプレーに。
◆決死ダイブ=4月11日巨人戦(甲子園)
5回表先頭ロペスの右中間への当たりを横っ跳びで好捕。抜ければ長打のピンチを救い、榎田の先発初星を演出。
◆サヨナラ満塁本塁打=4月19日ヤクルト戦(甲子園)
延長12回2死満塁、左翼ポール直撃の劇的弾。7回には劣勢挽回の同点2ランと、まさに独り舞台。独走巨人に待ったをかける大暴れだった。



