<ロッテ3-0楽天>◇13日◇QVCマリン

 第3の投手よ、出でよ!!

 2位ロッテとの3連戦初戦の先発を任された楽天戸村健次投手(25)が、5回もたずにKOされた。4回までは粘りの投球を見せたが、5回に2死三塁から適時打を2本浴び、2失点で降板。2敗目を喫した。現在先発ローテーションは田中、則本の2本柱が確立されたが、それに続く3人目の投手がいない。ポストシーズンの短期決戦を勝ち抜いていくための課題だ。

 ヤマ場の6連戦は黒星スタートとなった。先発の戸村が踏ん張れなかった。1回から毎回走者を背負う苦しい投球。それでも抑える「フラフラ投球」が持ち味でもあるが、粘り強いロッテ打線に屈した。5回、2死三塁から荻野貴、岡田に連続適時打を浴び2失点。ここで降板となった。「大事なところで甘くなってしまった。悔しいです」。高めに浮いた球を、見逃してくれるはずがなかった。

 2週間前の7月末のことだ。既に、2位西武とは5ゲーム差をつけていたが、星野監督は「まだまだ。これから2ヤマは来るから。8月中旬のロッテ、西武との6連戦。そこが、1つのヤマだよ」と予感していた。今回のロッテ戦に2連勝すれば、3位西武の勝敗次第でマジック36が点灯するはずだった。逆に、連敗すれば、ゲーム差は一気に縮められる。それだけに大事な初戦だったが、この日は投打に元気なく敗戦した。

 戸村にとってはチャンスだった。現在先発ローテーションは、16勝無敗のエース田中、10勝を挙げた則本が2本柱として回っている。だが、3人目がいない。ダックワース(5勝)、美馬(4勝)、辛島(0勝)らも、ピリッとしない状況が続く。シーズン後には、クライマックスシリーズなど短期決戦が始まる。田中、則本で勝っても、後が続かなければ勝ち抜けない。だからこそ、早期の3番手投手確立が求められる。

 この日、内角を攻めきれなかった戸村に対し、星野監督は「そういうところが読めていない。この3年間何度も言っているのにな」と苦言を呈した。これで、2位ロッテとは5・5ゲーム差。今日14日には美馬が先発する。今度は、美馬に3番手投手へのチャンスが訪れる。同監督は「チーム内で競争しないで、どうやって他のチームに勝てるんだ」とも言う。先発3番手争いが、チームの底上げにもなる。【斎藤庸裕】