<オリックス1-2楽天>◇28日◇京セラドーム大阪

 オリックスが楽天にマジックを点灯させてしまった。金子千尋投手(29)を打線が援護できず借金は再び9となった。楽天は分配ドラフトで近鉄、オリックスから選手を指名して誕生。言わば、母体であるオリックスが皮肉にも、マジック点灯を目の前で見ることになってしまった。エースで落とした試合に、森脇浩司監督(53)は「金子の試合で絶対勝つというのが(浮上の)条件。それができず残念だし悔しい。明日から、もっともっともっともっと目をつり上げて牙をむいてやっていく」と雪辱を誓った。

 寂しい試合となったが、試合を観戦した西名弘明球団社長(68)が森脇監督の来季続投を明言。試合終了まで観戦し「今日は勝ってもらいたかったけどね。(打線の)並びだけ見たらもうちょっとと思うんだけどね。(監督は続投で)いいです」と明言した。球団首脳からの後押しを、上位浮上のきっかけとしたい。