阪神首脳陣は左ふくらはぎ痛で戦線離脱している阪神福留孝介外野手(36)の出場選手登録について慎重な姿勢を示した。きょう11日から登録可能となる福留は10日、甲子園球場で1軍とともに練習を行った。フリー打撃、守備練習の他に、初めてスパイクを履いてのベースランニング、ダッシュを行った。

 和田豊監督(50)は「あとはとっさの動き。きょうは普通に動いているように見える。きょう初めてスパイクを履いているから。明日の状態を確認して。また、張りが出たとかならだめだし、念には念を入れて」と話し、慎重な姿勢を示した。また、黒田ヘッドコーチも「明日の3時まで考える」と登録期限ぎりぎりまで判断を先延ばしした。

 福留は8月、左膝半月板手術から復帰した2週間後に左ふくらはぎに強い張りを訴えて、9月に入って登録抹消となった。チームは現在、首位巨人に今季ワーストの10・5差をつけられている。3位広島とも10差離れており、クライマックス・シリーズ出場は確実な状況だ。それだけに無理をさせる状況ではない。首脳陣は当日の状態を見極めた上で、慎重に復帰時期を判断する方針だ。