巨人が、6度目のリーグ優勝を決めた原辰徳監督(55)に、2年契約の条件提示を考えていることが22日、分かった。桃井恒和球団社長は「シーズンが終わったら、時期を見て話し合う予定です」と、すみやかに契約延長の交渉を行う考えを示した。

 今年で契約の切れる原監督については、渡辺恒雄球団会長が早々に続投要請することを明言。既定路線となっていた。渡辺球団会長は以前「ケガや病気もある。5年、6年という単位では人生分からないよ」と話していたが、実績十分の監督に対して、単年では失礼と考え、2年という形になったようだ。

 今後の2年間には、後継者にバトンタッチするための準備の意味合いがある。筆頭候補は元ヤンキースの松井秀喜氏。渡辺球団会長は、原監督の下に置いて修業させたい考えをかねがね抱いている。原監督との複数年契約は、そのための期間をつくることにもなる。