DeNAアレックス・ラミレス外野手(38)が来季の構想から外れ、戦力外を通告されていたことが27日、分かった。高田GMと26日に会談し、来季の契約を結ばないことを告げられた。同GMはこの日、「本人の考えもある。早く言ってあげないと」と明かした。

 2年契約の最終年となるラミレスは、4月6日のヤクルト戦で外国人選手として初の通算2000安打を達成。ファンからの人気も高かった。開幕から5番左翼で先発起用されたが、度重なる拙守で4月26日からスタメン落ち。パ本拠地での交流戦では8試合にDHとして先発したが、打率1割5分6厘と結果を残せなかった。その後も打撃不振もあって出場機会が減り、7月18日に2軍に降格した。2軍戦ではDHとして26試合に出場し、打率3割1厘、3本塁打、15打点をマーク。若手の指導も積極的に行いながら、1軍復帰を目指してきた。

 本人は現役続行を希望しており、DH制のあるパ・リーグを中心に移籍先を探すことになりそうだ。

 ◆アレックス・ラミレス

 1974年10月3日、ベネズエラ生まれ。サンアントニオ・デ・パウラ高から91年インディアンス入団。00年にトレードでパイレーツ移籍。メジャー通算135試合で332打数86安打、打率2割5分9厘、12本塁打、48打点。01年にヤクルト入団。08年に巨人、12年にDeNAへ移籍。今年4月6日ヤクルト戦で外国人選手初の通算2000安打を達成。首位打者1度、本塁打王2度、打点王4度、最多安打3度、ベストナイン4度。08、09年にリーグ最優秀選手。通算1743試合、2017安打、1271打点は外国人選手最多。180センチ、100キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸3億5000万円。家族は夫人と2男。