中日が9月末に戦力外通告した川上憲伸投手(38)と再契約することが17日、分かった。年俸は今季の6000万円からの大幅減となることは間違いないが、中日残留を希望していた川上も了承する見込み。異例の“出戻り”という形で来季も竜のユニホームに袖を通すことになった。

 佐々木新社長が「編成の最高幹部」と明言する落合GMの強い要望もあるようだ。川上は落合監督時代に05年から4年連続で開幕投手を任されるなど信頼は絶大だった。今季は右肩痛の影響で登板5試合で1勝1敗、防御率3・21と苦しんだが、経験と技術は谷繁兼任監督が率いるチームの武器になると判断したようだ。戦力外通告された選手と正式交渉できるのは11月10日の第1回トライアウト終了後だが、川上のチーム復帰に障害はなさそうだ。