原点回帰で先発奪取だ。来季から先発に転向する阪神筒井和也投手(32)が29日、愛媛・松山市内のホテルで行われた「プロ野球愛媛県人会」の設立総会に参加。前日28日に母校・松山北で自主トレしていたことを明かした。

 「監督に呼んでいただいてトレーニングしました。みんな一生懸命に練習していた」。夏の甲子園最高勝率を誇る愛媛県。高校時代の甲子園出場経験はないが、そこでもまれた経験は財産。いまでも故郷の空気が力の源になる。

 「なかなか愛媛の子どもたちと触れ合う機会がなかった。少しでもそういう機会を増やしていきたい」

 この日、ヤクルト岩村が中心となって結成された県人会。今後は地元での野球教室などで次世代の育成に尽力する。もちろん、一番の恩返しはグラウンドでの活躍。「なんとかもう1つ順位を上げて、優勝したい」。来オフ、優勝を手土産に愛媛に凱旋(がいせん)できれば、それ以上の喜びはない。