中日岩瀬仁紀投手(39)の新年の誓いは、谷繁元信兼任監督(43)の「胴上げ捕手」だ。大みそかの12月31日、、愛知・常滑市のとこなめボートでトークショーに出演。14年の目標を問われ「優勝して谷繁監督を胴上げしたい。僕が抱き上げるような形で」とユニークな野望を明かした。

 「胴上げ投手」はよく聞くが、「胴上げ捕手」とは珍しい。岩瀬の夢プランはこうだ。優勝を決めた瞬間に、いの一番で捕手の谷繁監督に抱きつく。そしてそのまま高々と持ち上げる。つまりは1人胴上げだ。これまでの優勝は、マウンドに走ってくる谷繁に抱えられることが多かった。「普通そうでしょ。でも今回はその逆で」。実現すれば間違いなく球界初の珍場面だ。

 「抑えになる前から受けてもらっているし、今の僕があるのは監督のおかげ。それぐらい大きい存在です」。谷繁は02年にFA入団。04年から守護神に定着した左腕は、日本人最多382セーブの大半を共同作業で積み上げた。優勝の瞬間、監督の一番近くにいるのは自分自身のはず。誰よりも早く、感謝を伝えたい。岩瀬流の恩返しが胴上げ捕手だった。

 安泰守護神への準備も進んでいる。今オフ2度訪れた鳥取自主トレで、新球のカットボールとツーシームを試投。宝刀スライダー、シュート、ナックルに加え、2球種増でさらに投球幅を広げる考えだ。「感じは悪くない。もっと精度を上げていきたい」。40歳シーズンにしてこの貪欲さ。監督と重なり合う初夢実現へ、進化を止めない鉄腕がV奪回を導く。【松井清員】