天敵退治は元OBにお願いします!

 DeNA中畑清監督(60)が26日、新潟市内で行われたトークショーに出演し、日本球界に復帰した尚成投手(38=前カブス)の先発起用を明言した。メジャー時代は中継ぎ起用が多かったが、「巨人時代は先発だし、最初は頭(先発)で使う。99%先発かな。いや120%って言っていいかな。期待の先発として」と言い切った。

 そして古巣にぶつける。尚成は渡米するまで巨人に在籍。中畑監督は「日本球界に5年ぶりに戻ってきて、G(巨人)を意識しないわけがない。GのOBということで、力を発揮してもらいたい」。ベテランの経験値に頼るとともに、元チームメート相手に最大限の力を引き出そうという狙いがある。好都合なことに、今季のホーム開幕は巨人戦。尚成が先発する可能性は十分にある。キャンプ、オープン戦の結果を見てからとした上で、「俺のイメージの中には入っている。左投手がいない中で、尚成が中心になってほしい」と巨人キラーの役目を託した。

 新潟での巨人戦も重視する。創業者が新潟出身ということもあり、今季も8月5日に、3年連続となる巨人戦が組まれている。昨季は3試合すべて1点差負けと、当地での相性は悪い。中畑監督は「投手力がすべてということが分かる」。CS争いをしていれば、絶対に落としたくない一戦。巨人を知り尽くす尚成を軸に、必勝ローテーションで雪辱を期す。【細江純平】

 ◆中畑監督の巨人戦

 このカードは12年、13年と2年連続13の負け越し。昨季のチーム成績は64勝79敗1分けの借金15で5位だったが、巨人戦だけで借金13。東京ドームでは年度をまたいで10連敗するなど分が悪く、同球場で挙げた2勝もスコアは4-3、10-7と競り合い。