ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、今日1日のキャンプ初日にフルメニューをこなすことが1月31日、決まった。米国で妻への暴行・監禁容疑で逮捕された一連の騒動による調整遅れを取り戻すべく、この日は沖縄・浦添で2日連続となる自主トレを敢行。練習後には小川監督に連れられ、室内練習場内にある臨時の軽食スペース「つばめ食堂」に向かった。

 バレンティンの気持ちに迷いはなかった。約10分間の面談で、指揮官の「要望は出すよ」との言葉にうなずき、コンバート案が浮上する一塁と、本来の外野の両方を練習する“二刀流”への挑戦も確認し合った。コンディションは「大丈夫」と断言し、初日からフルメニューを志願。報道陣に準備万端かと聞かれ「ノー、マダ!」と言ったが、やる気は別だった。「シートノックは3日ぐらいからやる。明日は打撃を屋外でやる予定。ホームランチャンス!」と力強く言った。

 意欲満々の主砲に、小川監督も愛ある厳しさで応える。「甘やかすつもりはないし、やってもらうことはやってもらうしかない。団体競技なのでね」と騒動を持ち込まないと、あらためて宣言。ただ「そう言いながら(十分な練習が)できていないのは事実だろうから、見てから考える」と、状況次第では練習にブレーキをかける配慮はするつもりだ。

 面談直後、報道陣に内容を聞かれた小川監督は「結婚相談所を勧めたよ」とブラックジョークを飛ばしてみせた。バレンティンは沖縄入りしたこの2日間で、仲間と談笑する場面が格段に増えてきた。騒動による変な気まずさは、一切ない。紆余(うよ)曲折はあったが、ヤクルトは一致団結して、キャンプ初日にたどりついた。【浜本卓也】