西武岸孝之投手(29)が15日、ソチ五輪フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した羽生結弦を絶賛した。ニュースで快挙達成を知り、「あれだけの大舞台で結果を出せるのはすごい。地元の明るい話題は、僕もうれしい。(自分も)そうなれるように、頑張ります」と、力を込めた。
金メダリストと同じ宮城・仙台市の出身。面識はないが、東日本大震災で羽生が練習拠点としていたアイスリンク仙台が大きな被害を受けたことは知っていた。「大学(東北学院大)時代の通学路にあって。あのリンクで練習してたんですよね」。逆境を乗り越えて、頂点をつかんだ精神力をたたえた。
そして、何より右腕の心をとらえたのは、日本中の「やってくれるはず」という期待に応えた姿だった。「それは本当にすごい」と話す声が、自然と1トーン上がったのは、自分の立場と重なったからかもしれない。すでに伊原監督からは開幕投手に指名されている。チーム、そしてファンからの「勝ってくれるはず」という思いを感じ、背負うからこそ、10歳年下の羽生の力強い姿が胸に響いた。
この日は、ブルペンで今キャンプ最多の129球を投げた。初めてセットポジションからの投球も行い「まず真っすぐです」と、右打者アウトローへの制球に時間を割いた。早々の開幕投手指名にも、例年と調整方法は変わらない。打撃投手を経て、20日紅白戦が今季初の実戦登板となる予定。「自分のやるべきことをやっていくだけです」。見据える舞台は3月28日楽天戦。そこで期待に応えることだけだ。【佐竹実】




