<オープン戦:日本ハム8-0DeNA>◇23日◇名護

 ふがいない試合に、DeNA中畑清監督(60)が落胆した。1回、先頭陽岱鋼の打球を三塁中村がいきなりの失策。2点を先制された後2死一塁から谷口の何でもないゴロを二塁の石川がトンネルしてしまう。初先発の三上朋也投手(24=JX-ENEOS)のリズムを崩す結果となった。「(三上の)足を引っ張っていた」と1イニング2失策のお粗末さに不満の様子だった。

 前日22日の巨人戦で見せた、単打のみで13安打10得点を挙げたつなぐ野球は全く見られなかった。連打は2回の1イニングのみ。今年のテーマである“つなぎ”の姿はなかった。「昨日とは真逆だね」と淡々と振り返った。

 投手にも課題がでた。今季、守護神として期待する最速158キロ右腕北方は1回3四死球4失点と大乱調。何度もチャンスを与えてきただけに「秋の勢いがない。本番で使える状態ではない」と突き放した。一夜にして悪い面が浮き彫りとなったが、中畑監督は「これが野球。どれだけ今日の試合を減らしていくかが大切」と前向きにとらえた。課題を1つ1つクリアしていく。【細江純平】