黄金ルーキーは一から出直す。楽天松井裕樹投手(18)が24日、仙台市内にある泉犬鷲寮で雪辱を誓った。午後2時45分。マスク姿で外出先から戻った左腕は燃えていた。リベンジしたいかと問われると「そりゃあそうですよ」と力を込めて言った。前夜に初の2軍落ち。うつろな顔で荷物をまとめ、球場から引き揚げていた。だがこの日はさばさばした表情。休日だったが「ジョギングとストレッチくらいはできたので」と体を動かし、気持ちを切り替えた。

 1軍4試合に登板。19回1/3を投げ、23四球と制球に課題を残した。試合のため東京ドームに移動した星野監督は「心身ともに鍛えないと。オープン戦ではストライクが入って、試合で入らないんじゃあしょうがない」とあらためて制球力の向上を求めた。今後の育成方針は未定だが、厳しく結果が求められる。

 松井裕は最後に「明日から、また」とだけ話し、自室に戻った。1軍再昇格へ、またの後に続く言葉は「やってやります」だったに違いない。