<ロッテ5-1西武>◇3日◇QVCマリン

 西武が勢いに乗れない。ロッテに敗れ、またも連勝を逃した。前日2日に、岸がノーヒットノーランを達成。最下位に沈むチームに願ってもない“風”を吹かせたはずだったが、伊原監督は「乗りたいけど乗っていけない。どうしてもね…」と声のトーンを落とした。

 先発菊池雄星投手(22)も乗り切れなかった。1回、先頭荻野貴に左前打で許すと、2連続四球で無死満塁。今江の遊ゴロで、あっさり先制点を献上。6回5安打4失点で5敗目を喫した菊池は「岸さんの流れを止めてしまった。四球で走者をためるのは一番やってはいけないこと」と猛省するしかなかった。

 菊池だけの責任ではない。3回に平凡な三ゴロをランサムが一塁に悪送球。1死のはずが、無死二塁のピンチに変わった。指揮官は「ああいうのは大きい。投手は一生懸命投げている」と厳しい口調で指摘し、2軍降格を告げた。