<ロッテ8-9西武>◇4日◇QVCマリン

 守護神が打たれ、ロッテが手痛い黒星を喫した。2点を勝ち越した直後の9回。開幕からの無失点投球を続けてきた西野勇士投手(23)が、まさかの3失点。今季15試合目での初失点が逆転負けにつながり、「最低でも勝ち試合で終わらせないといけなかった」と唇をかみしめた。

 四球からだった。先頭栗山への初球直球が高めに抜けると、2球目の直球はワンバウンド。制球が定まらず、そのまま4球で歩かせ、「自分で自分の首を絞めてしまった」。1死後、中村にも四球。自らピンチを招き、満塁から連続適時打を許した。

 開幕早々、落ちないフォークに悩んだこともあったが、握りの試行錯誤を重ね、乗り越えてきた。この日は自身の想定を超える制球難に対処しきれなかったが「1年間チームのために働く」という覚悟がある。だからこそ、荒れた試合展開の中での登板にも「そういう流れでも抑えないといけないのがクローザー」と、一切言い訳はしなかった。

 川越投手コーチも「うちのクローザーですから。誰も責めたりはしない」と信頼は揺らがない。初めての失敗は、西野が絶対的守護神に成長するための、大きな糧となる。【佐竹実】