<中日3-1巨人>◇4日◇ナゴヤドーム
勝たせたい思いが裏目に出た。巨人打線は5度の併殺打で、6回3失点の先発内海哲也投手(32)をまたも援護できなかった。9得点し、つながりをみせた前日3日と一転。先頭打者の出塁を5回許す重い展開が、味方の強振を誘う結果となってしまった。登板試合の援護点は、1試合換算で0・9点。今季未勝利の左腕を、次こそ援護したい。
「5」。内海が出した先頭打者の数と、打線が積み重ねた併殺打の数が一致した。偶然…ではない。深い相関関係があった。勝ちたいエースと、勝たせたい仲間たちの互いの思いが、互いの力みに変わった。
内海は「リズムが悪く、野手の方に迷惑を掛けてしまいました。次の登板では、回の先頭をしっかり抑えられるようにしたいです」と自覚していた。スライダーの抜けが散見され、ボール先行の投球。1回を除いて先頭バッターに安打された。持ち前の粘りで何とかしのいでいくが、汗びっしょりなその悲哀は、攻撃に乗り移っていった。
巨人も先頭打者を5回、出した。苦しいエースを早く助けたい。無死一塁の状況ができる。バットを握る手に力みが入る状況は、準備万全、そろってしまった。中日先発カブレラ、2番手祖父江の動くボール。禁物と分かっていても強振した。併殺地獄の内訳は、外角球の引っ掛けが2、内角球の詰まりが2、外角球の強振でバットが折れる、が1だった。
阿部の「勝たせてやりたかったなぁ」のひと言が、全員の総意だった。内海が投げる試合の援護点は、1試合換算で0・9点。他の先発陣と比べて極端に低い。原監督は「内海は粘って投げたんだけど。併殺はいくつ?
5…。これでは、点を取ることは難しくなる」と話した。内海と野手の絆が足かせとなってしまう皮肉。内海のために策を変えるのは順番が違う。まず内海が先頭を抑え、ストライクを先行させる。自分で1勝目のリズムを持ってくるしかない。【宮下敬至】



