<中日3-1巨人>◇4日◇ナゴヤドーム

 満員のナゴヤドームに笑いが起こった。お立ち台の中日谷繁元信兼任監督(43)が質問者の問いかけを「すいません!」と笑いながら遮断。「ヒーローインタビューで“監督”ってやめてもらえますか?

 選手としてやってるので」。まるで日本シリーズの勝利監督インタビューのような質問に恥ずかしそうに笑った。

 1点を先制されて迎えた2回。平田、森野、和田の3連打で同点に追いつくと、逆転打を放ったのは選手谷繁だった。フルカウントから内海の低めの変化球に食らいつき右前へ。ランエンドヒットを成功させた適時打に「とにかく走者をかえしたかった」。4回にも左翼線へ適時二塁打を放った。

 マスクをかぶっても今季初コンビのカブレラを好リード。2回に押し出し四球で先制点を与えるなど荒れる右腕をなだめて3試合ぶりの勝ちをつけた。谷繁兼任監督の頭に「兼任だから…」はない。ベテラン野手が休日に当てた4月28日の練習日には横浜スタジアムでバットを振った。この試合前までの10試合で25打数2安打。打率は1割6分7厘まで落ち込んでいた。指揮官のフル回転で連敗は5でストップ。ようやく息をついた。【桝井聡】