<イースタン・リーグ:日本ハム4-3楽天>◇5日◇鎌ケ谷
原点回帰で、1軍復帰へ1歩踏み出した。2軍調整中の楽天松井裕樹投手(18)が5日、日本ハム戦に先発。課題の制球難を拭い去るように、ストライクゾーンへ投げ込んだ。1回、日本ハム先頭の松本を2球で仕留める。続く岸里、金子誠も直球で追い込むと、手元でグッと沈み込むチェンジアップで空振り三振。2者連続3球三振に「2球で追い込めれば自分のペースになる」と満足そうに話した。
全球が勝負球だった。酒井2軍投手コーチから「1球目から三振を狙うつもりでいけ」と指示を受けた。バッター勝負。立ち向かう気持ちがテンポの良さも生み出した。奪った18アウトのうち、9つが空振りの三振。6回4安打無四球1失点(自責0)、72球を投げ3ボールにしたのは3回だけ。1軍4試合で24四死球を与えた姿とは別人だった。
変貌の理由を大久保2軍監督はこう説明する。「松井は野茂や桑田みたく、重心が背中にあるタイプ。背中が反った方が良い球がいく」と考えすぎて本来の投げ方を見失っていることを指摘。松井裕は助言を受けた直後の4月28日、すぐにキャッチボールのフォームから変えた。首の後ろに重心を意識し、タメと反りを戻すように投げ込んだ。登板前には「横振りになっていた投げ方が戻った。良いボールがいく」と持ち味の高いポイントでリリースする感覚を取り戻していた。
次回登板は中継ぎで、9日からのヤクルト3連戦(戸田)を予定。「1試合だけですから。次回も無四球でいきたい」。思わず緩んだ口元が手応えの大きさを表していた。【島根純】



