<中日3-6阪神>◇6日◇ナゴヤドーム

 中日が疲労困憊(こんぱい)の連敗で借金は今季ワーストの6となった。勝利目前の9回に守護神岩瀬仁紀投手(39)が同点の適時内野安打を許した。延長12回に6番手小熊凌祐投手(23)が梅野に決勝2ランを被弾。今季セ・リーグ最長4時間47分ゲームの果てに、痛い黒星が待っていた。5位ヤクルトに1ゲーム差。今日7日も敗れれば6カード連続の負け越しとなる。

 谷繁兼任監督はミットを手に、左翼席に飛び込む打球をぼうぜんと上げるしかなかった。ドロー目前の延長12回。6番手小熊が新人梅野に2ランを浴び、勝敗は決した。先頭新井良に左前打を浴び、続く梅野への真っすぐはど真ん中に。今季セ・リーグ最長4時間47分を費やしての痛い連敗に、谷繁兼任監督も渋い顔を浮かべるしかなかった。

 「こういった競った試合を取っていかないとチームの力はついてこない。打ち取りは打ち取りだけど、結果ヒットになったんで…」

 勝利まであと1球、あと1死からの暗転だった。1点リードの9回から登板した岩瀬が一、三塁のピンチを招きながら、代打俊介をカウント2-2に持ち込んだ。そして勝負の5球目。シュートは低めに決まり、相手はバットに当てるのが精いっぱいだった。勝った!?

 だが、あまりにも打球が弱かった。素手キャッチしたルナがランニングスローも、一塁はセーフ。守護神も天を仰いだ。

 岩瀬は今季開幕の広島戦で同点の10回に登板して敗戦投手になったが、セーブのつく場面での逃げ切り失敗は初めて。目前だった山井の無傷4勝目も消えた。イヤな流れは延長10回祖父江、11回高橋聡が断ち切ったかに見えたが…。最後に小熊が沈んだ。

 攻撃はルナの同点打から泥臭く点を積み上げた。同点の5回には先頭の谷繁兼任監督が藤浪から14球粘っての死球。6回は和田の内野ゴロの間に勝ち越し点を奪った。再び追いつかれた7回には森野が勝ち越しの押し出し四球。延長12回でわずか5安打と快音は出ないが、苦心に苦心を重ねて得点を奪った。投手陣が守り切れず、谷繁監督は自身に言い聞かせるように言った。

 「こういう負けを自分たちの力にして、目の前の試合を必死にやるしかない。反省するところは反省して、競った試合を取りたい」

 借金は今季ワーストの6。今日も敗れれば6カード連続で負け越す。このままズルズルいくのか。竜よ意地を見せろ!【松井清員】