<ロッテ2-5楽天>◇9日◇QVCマリン

 AJの季節がやってきた!?

 楽天アンドリュー・ジョーンズ外野手(37)が、1-1の3回1死一、二塁で、決勝3ランを放った。ロッテ成瀬にカウント2-2と追い込まれたが、外角低め132キロ直球を左翼席中段まで運んだ。体を沈み込むようにして、ドンピシャで振り抜いた。「直球を待っていたけど、コースは良い球。完璧なスイングで振り抜くことができた」。ド派手な当たりとは対照的に、淡々と振り返った。

 一時は打率1割台に低迷した姿がウソのようだ。5月に入り、7試合で6本塁打。この日の12号で、オリックス・ペーニャと並ぶリーグトップに浮上。1回の先制犠飛とあわせ4打点を荒稼ぎ。打点は、リーグ単独トップに躍り出た。7回、9回には単打を放ち、今月2度目の3安打。打率も、2割3分1厘まで上昇した。

 好調の理由を「しっかり自分の準備ができて試合に臨めている」と、これまた淡々と明かした。裏には、星野監督の我慢もあった。極度の不振に陥っていた4月末。4番を外すか聞かれた星野監督は「んー」とうなった。いつも明快に答える指揮官には珍しかった。しばし沈黙後、「他におらんやろ」。ユーキリスが左足痛で離脱。1発を頼れるのは、1人しかいなかった。ジョーンズが“確変”に入ったのは、その直後だ。

 本塁打&打点でリーグトップと聞いた星野監督は「これまで何もしてない。あいつが普通に打っていたら貯金しとる。まだまだや」。厳しいのは、高い期待値の裏返し。ジョーンズは「調子を維持していきたい」。出遅れた分を、これから取り返す。【古川真弥】