<広島3-2中日>◇9日◇マツダスタジアム
3連勝を逃した中日谷繁元信兼任監督(43)は、決勝点を与えた7回の継投を悔やんだ。「先にこっちが動いたので後手後手になってしまいました」。1失点好投の岡田が1死一、三塁の危機を招いたところで祖父江にスイッチ。だが広島は岡田降板を待ってましたとばかりに左の代打を送り込んできた。まずは左の松山が出てきて右前に勝ち越し適時打。さらに左の代打中東にもしぶとく四球を選ばれた。
「最悪1点を覚悟しながらの突っ込みだったけど…。四球でもつながれてああいう形になりました」。3連続の左の代打田中が出てきたところで、たまらず高橋聡を投入したが、今度は代打の代打で右の梵が登場。2点差に広げられる犠飛が上がり、勝負は決した。
競り合いで「先手必勝」か「先に動いた方が負け」かは難しい駆け引きだ。だが今回狙った「先手必勝」は完全な裏目に出てしまった。救援陣が不安な中日VS代打陣が豊富な広島では、やはり敵に一日の長がある。そして1度「後手」に回ると、相手への流れは止められない。指揮官の敗戦の弁には強い自戒があった。
負のデータも顕著になってきた。本拠でもあるドーム球場では14勝13敗だが、屋外は5連敗で1勝7敗。勢いをつけたいカード初戦も4勝9敗だ。「初っぱなを取れれば一番いいけど結果としてそうなってる。取れるようにやっていくしかない」。そして深刻なのは今季1勝5敗のコイ患い。首位広島とは再び最大の8ゲーム差だが、早く病を克服しないと追いつけなくなる。今日こそ難敵マエケンに意地を見せたい。【松井清員】



