<巨人5-1広島>◇17日◇東京ドーム

 広島前田健太投手(26)が右太もも内側に打球を受け、6回3失点で降板した。2点を追う6回2死一塁、阿部の強烈なライナーが直撃した。一塁送球後、うずくまって動けなくなった。なんとか歩いてベンチに戻ったが、一時は担架も用意された。試合後は「痛みがなかったら代わっていない。明日になってみないと分からない」と話すにとどめた。

 制球に苦しんだ。1回無死三塁で片岡に2ボールから中前先制打を浴び、3試合連続で初回失点。1点を追う3回はセペダに来日1号を運ばれた。「今年一番というぐらい、ボールをコントロールできなかった」と反省した。

 野口チーフトレーナーは患部について「腫れていて力が入りづらい状態」と説明。野村監督は「明日の状態を見てから。今は大事に至らないことを祈るだけ」と話した。病院には行かずアイシング治療を施し、経過を慎重に見極める。もし出場選手登録抹消となれば、チームが受けるダメージは大きい。【佐井陽介】