<ロッテ9-6ヤクルト>◇21日◇QVCマリン
人生初の連発だ!
ロッテ加藤翔平外野手(23)が1回2死二、三塁から左翼席へ勝ち越し3ランを放った。前夜(20日)の同戦で放ったサヨナラアーチに続く、初の2打席連続本塁打。石川の初球、甘く入ったスライダーを見逃さなかった。大振りにならないよう、指2本分短くバットを持ってミートを心掛けた。
もう余裕のダイヤモンド1周だった。前夜の歓喜大ジャンプの生還から、わずか20時間後だ。またしても貴重な“肩書”付きのアーチにも一、二塁間で小さくガッツポーズをしただけだった。「プロの投手は1球しか打てる球を投げない。打ち損じないよう集中しています。2試合連続ホームランはありますが、2打席連続は人生初です」と笑顔を見せた。
4月中旬、昇格後わずか2週間で落ちた2軍には偉大なお手本がいた。調整中のベテラン福浦だ。サブローから「福浦さんがいるからよく聞けよ」と言われて送り出された。結果を求めるあまりボールを迎えにいくクセがあったが、福浦は確かに突っ込まない。「6年連続3割を打った人ですからね」と感心した。打席の反省として自分の考えを話し、アドバイスを受けた。今ではネクストサークルで、その教えを思い出しながらスイングをしている。
伊東監督も成長を感じた。「今までは打ちたい打ちたいだったけど、呼び込んで打てるようになった。この感じならしばらく使っていきたい」。2打席目の単打を評価した。3打席目は左打席でも打った。昨年5月12日の楽天戦で史上2人目のプロ初打席初球本塁打デビューした日以来の3安打猛打賞で、交流戦連勝スタートに貢献。この若い勢いが低迷していたチームの起爆剤となるかもしれない。【矢後洋一】
◆加藤翔平(かとう・しょうへい)1991年(平3)3月28日、埼玉・加須市出身。小2から野球を始める。中学は陸上部で、野球は加須シニアに所属。春日部東-上武大。12年ドラフト4位入団し、昨季は5月12日の楽天戦でプロ初打席初球本塁打。イースタンでは最多安打と盗塁王。推定年俸1100万円。183センチ、84キロ。右投げ両打ち。
▼ロッテ加藤が20日のサヨナラ3ランに続き、勝ち越し3ラン。ロッテ打者の2試合連続Vアーチは10年5月3、4日日本ハム戦の金泰均以来、チーム4年ぶりだ。猛打賞はデビュー戦の昨年5月12日楽天戦(4打数3安打)以来2度目。2試合連続本塁打、打点、複数安打は、すべてプロ入り初。



