<ウエスタン・リーグ:中日4-6広島>◇27日◇ナゴヤ

 待望の復帰にまた1歩前進した。右肘関節内側の側副靱帯(じんたい)損傷からの再起を期す中日浅尾拓也投手(29)に27日、1軍昇格テストが設定された。明日29日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤドーム)に登板する予定で、1軍首脳陣が視察して状態をチェック。昇格を判断する。

 この日、ナゴヤ球場で最後のハードルを越えた。実戦復帰後5試合目となる同リーグ広島戦に8回から登板。1イニング、17球を投げて1安打無失点だった。浅尾は「試合に投げているということが肘、肩の状態を表している」と手応えを語った。すでに「連投」や「イニングまたぎ」のチェック項目もクリア。準備は完了した。

 調整を見守ってきた佐藤投手コーチは「あとは実際に生のボールを見てもらう。そこでゴーサインが出るかもしれない」と説明した。現在、1軍のブルペン陣は福谷、祖父江ら同タイプの右腕が好調をキープしている。求められるレベルが高いだけに保留の可能性もありそうだが、浅尾にとっては1つの節目。背番号41がターニングポイントのマウンドに上がる。【桝井聡】