<イースタン・リーグ:楽天10-0西武>◇5月31日◇鶴岡

 やっぱり三振が似合う。楽天松井裕樹投手(18)が5月5日以来となる先発登板。6回2安打3四球無失点、15奪三振の快投を演じた。はにかんだ笑顔に手応えが表れていた。「丁寧にいこうと思えたのが良かった」。追い込むと、独壇場だった。打者の手元でストンと落ちるチェンジアップで9個、ワンバウンドのスライダーで1個、伸びのある直球で4個。奪った15三振のうち、実に14個が空振り三振と手がつけられなかった。

 テーマは「自分を取り戻す」だった。1軍マウンドでは制球難でフォームが萎縮。本来の投げっぷりが失われ球威が落ちた。しかし酒井2軍チーフ投手コーチから「四球か三振でいい。ファンが見たいのはそういう姿だろ」と言われ、変わった。とにかく腕を振る。その意識が15奪三振につながった。松井裕は「投げっぷりは良かった」と手応え十分の笑顔を見せた。

 当初登板は4回の予定だったのを6回に伸ばした。今後も中6日の先発として2軍で調整するが、中継ぎとして早期1軍昇格の可能性も浮上する。「もっとムダな球を少なくしていければいい」。課題の先に1軍マウンドが待っている。【島根純】