<楽天4-3阪神>◇3日◇コボスタ宮城

 つかみかけた5勝目はスルリと逃げていった。阪神ランディ・メッセンジャー投手(32)はまたしてもビジターで白星をつけることができなかった。8回まで無四球で1安打無失点。1人の走者しか出さず、108球で料理した。9回の攻撃中に中西投手コーチと会話し、9回も続投。今季4度目の完封を狙ったラストイニングだったが、8回0/3を投げ、3安打2失点。無念の降板となった。

 「フォークが甘く入ってしまった。フォークを2本打たれてしまった以外はよかったと思います」

 試合後も自分へのいらだちを隠さず、足早にバスへと消えた。3点リードを持っての9回。先頭の西田を追い込みながらも、最後はフォークが甘く入って中前に落とされた。続く代打後藤も2球で追い込んだが、フォークが落ちきらない。左中間を破られる適時三塁打を浴び降板。中西コーチは「ちょっとバテていた」と交代の理由を説明した。

 妙な呪いを振り払おうと、序盤からハイペースで飛ばした。自慢の直球は154キロを記録。カットボール、スライダーとのコンビネーションで凡打の山を築いた。8回までで9奪三振と快調だった。9回も直球は150キロを記録するなどタフネスぶりをみせた。これで昨季から11戦連続でビジターでは勝ち星なしとなったが、内容はこれまでとは違い、勝ちに値するものだった。

 打席でも7回1死満塁から先制点となる押し出し四球を奪い取るなど、必死にもがいた。メッセは最後まで自分を責め続けたが、トンネルの出口は確かに見えた。【池本泰尚】