佑ちゃんの心の中は晴れ渡っていた。日本ハム斎藤佑樹投手が26歳の誕生日を迎えた6日、新たな「1年」の幕開けに胸の内を明かした。今年は本拠地・北海道で記念日を迎えた。今日7日に登板予定のイースタン・リーグDeNA戦に備え室蘭新日鉄住金で調整。屈託のない笑顔で語り始めた。

 斎藤

 良い年と思うのか、悪い年として思うのかは人それぞれ。楽しくいきたい。野球のことはありますけど、それも含めてハッピーな1年にしたい。

 今季は2年ぶりに開幕1軍スタート。右肩関節唇損傷からの復活へ順調に道を踏み出したが、厳しい現実が待ち受けていた。2試合を投げ未勝利。4月11日に出場選手登録を抹消され、再スタートを命じられた。イースタン・リーグでは7試合に登板も再昇格への切符はつかめずにいる。それでも強い確信が、斎藤の未来を明るく照らしている。

 斎藤

 野球に関しては良い方向に進んでいる。確実に投げられているし、いろんな経験をさせてもらっている。

 26歳の第1歩はDeNA戦から始まる。この日はマウンドに上がり15球。捕手めがけて投げ込むなど入念に汗を流した。バースデー白星を挙げた12年、リハビリに苦しんだ13年。今年のバースデーは満面の笑みに満ちていた。

 斎藤

 この2年間は野球に関してうまくいっていない。この誕生日を機に、いい方向にいってくれるはず。根拠はないですけどね。

 過去の自分も背負い、戦っていく準備は出来た。佑ちゃんが新たな「1年」を歩み始めた。【田中彩友美】