オリックスが森脇浩司監督(53)の来季続投方針を固めていることが23日、明らかになった。球団首脳は「そう(続投)なればいいと思っている」と話し、今後、宮内義彦オーナー(78)の最終判断を仰ぐ。就任2年目の今季の好成績とともに、指導力を高く評価している。

 森脇監督は11年秋にチーフ野手兼内野守備走塁コーチとしてオリックス入り。12年9月に、休養した岡田監督に代わり監督代行となり、10月には正式に監督に就任した。

 1年目の昨季は5位に低迷したが、今季はチームを掌握。開幕直後から7連勝するなど4月は球団史上最多の18勝を挙げた。交流戦でも最後まで優勝争いを続けて3位となり、27日からのリーグ戦再開もリーグ首位で迎える。

 選手には試合前、試合中の「準備」の大切さを説き、足を使ったスピード感あふれるスキのない野球を目指してチーム作りを進めている。指揮官は「まだまだ学ぶことはたくさんある」とチームは成長過程ととらえているが、球団はその指導力を踏まえ、続投の基本方針を固めた。当面は96年以来の優勝へ向け現場をバックアップしつつ、本社のコンセンサスをとったうえで、今季終盤にも続投の正式オファーを出すことになりそうだ。

 ◆森脇浩司(もりわき・ひろし)1960年(昭35)8月6日、兵庫県生まれ。社(やしろ)から78年ドラフト2位で近鉄に入団し、広島、南海・ダイエーで内野手。96年に引退。ダイエー、巨人でコーチを歴任し、ソフトバンク在籍の06年には手術で休養した王監督の監督代行を務めた。右投げ右打ち。