背番号3がAクラス浮上のキーマンになる。立浪2世の期待を背負う中日4年目吉川大幾内野手(21)の今季初めての1軍昇格が決まった。明日27日から3位阪神との3連戦(甲子園)でリーグ戦が再開。真っ黒に日焼けした吉川は「昨日(1軍昇格を)言われました」と、大阪行きのトラックに笑顔で用具を積んだ。

 万能っぷりはチーム屈指だ。今季は2軍戦で本職の二遊間だけではなく、三塁に右翼に左翼も守った。「シートではセンターも守りました」と出場機会を増やすためにどこでもチャレンジ。正二塁手の荒木が右手人さし指骨折で離脱中だけに、ユーティリティープレーヤーの存在は大きい。

 昨年の秋季練習中に右肘靱帯(じんたい)を痛めて実戦から遠のいた。本人いわく「どん底」からのスタートだった今季は、佐伯2軍監督の助言もあり両打ちから右打ちに専念。2軍戦では37試合に出場し108打数30安打、打率2割7分8厘でレギュラーに定着した。「1軍の勝利のためにどんな役割でもしたい」。まだ1軍出場は通算18試合。偉大な先輩の後継者としては物足りない。1ゲーム差に迫った阪神との対戦で存在感を発揮したい。【桝井聡】

 ◆吉川大幾(よしかわ・だいき)1992年(平4)8月21日、大阪市生まれ。PL学園で2年春夏に甲子園出場。10年ドラフト2位で中日に入団。高校の先輩・立浪の背番号3を引き継ぐ。入団時は右投げ右打ちだったが、12年シーズン途中から両打ちに転向していた。今季推定年俸は750万円。175センチ、70キロ。