阪神大山悠輔内野手(31)の貢献度はプレーだけでは測れない。試合前、デビュー戦でスタメン抜てきの新人・谷端に声をかけた。ヤクルトの先発は9勝している好左腕の山野。今季すでに3度の対戦がある大山は、山野の特徴などを谷端に伝えた。

同じ大卒入団。大山はドラフト1位で、即戦力の期待を受けてプロ入りしたが、プロの環境や雰囲気に慣れるまでかなり苦労したという。その経験から、後輩たちには惜しみなく経験を伝え、情報を共有。少しでもスムーズに、自分らしい姿をグラウンドで出せるよう、手を差し伸べている。その繰り返しがチーム全体の力として醸成され、受け継がれる。「横」や「縦」の連係は、近年の阪神の強さの一端を示しているように思える。

ドラ2ルーキーは安打こそ出なかったが、攻守に落ち着いたプレーを見せた。「何も分からない状態というより、万全の準備ができました」とアドバイスに深く感謝した。大山自身、誰よりも入念な準備をして試合に向かうことで知られる。体だけではなく、メンタルも、相手選手の情報入手もそう。大山の野球との向き合い方は、多くの選手に好影響を与えているに違いない。【柏原誠】