胴上げ投手になる!

 オリックスの守護神平野佳寿投手(30)が、日刊スポーツのインタビューに応じた。96年以来の優勝を目指し、首位でリーグ戦再開を迎えるチームについて、抑え投手とは、初体験の優勝争いなどについて熱く語った。

 オリックスは交流戦を貯金4の3位で終え、今日27日に再開するリーグ戦も首位で迎える。悲願のVへ向け順調だ。

 平野佳

 交流戦でつまずくこともあるし、大事だなと思っていました。ひとつの区切りとしてうまく乗り切れた。

 チームの絶対的守護神として、今季もここまで21セーブを挙げリーグトップ。勝利を仕上げる重要な役割“抑え”とは?

 平野佳

 9回、最後にいくわけですから、お前に任せたということ。1点でも2点でも、点差を守って勝つのが使命です。重いポジションですが、やりがいがありますね。先発、中継ぎがつないで渡してくれたものを、しっかりと締めくくらないといけない。プレッシャーはもちろんあります。でも、それ以前に「平野が出てきたらキツイな」と相手に思わせたい。だから、点差が開いていても完璧に抑えるスキのない投球を目指しています。

 だが、打たれることはある。救援失敗はショッキングな結果になることが多い。気持ちの切り替えは?

 平野佳

 打たれれば悔しいし「なんであそこで…」とか考えて引きずってしまうこともあります。僕の場合は「早く次の登板が回ってこないかな」と。投げて、抑えれば忘れるので。あとは、つい日々のケアがおろそかになったりするので、打たれたときこそ次への準備をしっかりします。

 岸田、比嘉、馬原、佐藤達ら他球団が恐れるオリックス救援陣は、互いが刺激を受け、互いに鍛える存在。平野佳も守護神の座を譲るつもりはない。

 平野佳

 結束力がすごいんです。なれ合いじゃなくて、いい意味での仲の良さがある。(同僚が)抑えたら喜ぶし、打たれたら一緒に悔しがる。そして、それ以上に自分が頑張る、結果を出すんだと個々が思っている。そういうチームは強いと思うんです。僕も抑えで最後までいって、優勝したときは胴上げ投手になってやると思ってますよ。

 ここからが本当の勝負。優勝争いが初めての選手も多く、プレッシャーとの戦いにもなる。

 平野佳

 Aクラス入りを争っていた今までとは違う。(2位の)ソフトバンクが強いのは分かっているし、投手がしっかり抑えて接戦を取るのがうちのスタイル。優勝争いは経験がないですが、楽しみの方が大きい。岡田前監督が「3、4位争いでプレッシャーなんかない。(首位で)追われる立場がいかにすごいか知らないだろう?」とおっしゃっていたことがあるんですが、ぜひ経験したいですね。【取材・構成=高垣誠】

 ◆平野佳寿(ひらの・よしひさ)1984年(昭59)3月8日、京都府生まれ。鳥羽から京産大を経て05年希望枠でオリックス入団。これまで先発、中継ぎ、抑えを経験。11年には最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。昨季から本格的に抑えに転向、31セーブを挙げた。186センチ、84キロ。右投げ右打ち。