<DeNA0-6広島>◇27日◇横浜

 広島のエース前田健太投手(26)が、ファンに御礼の快投を演じた。リーグ戦の再開となるDeNA戦で7回3安打無失点と好投で7勝目を挙げ、チームを今季最多の6連勝に導いた。今季敵地6戦目で初勝利。この日はマツダオールスターゲーム2014(7月18~19日)のファン投票最終結果が発表され、後輩の大瀬良を逆転して1位に選出された。もちろん球宴の快投、そして23年ぶりの優勝と、マエケンの恩返しは続いていく。

 確かに宝刀スライダーの精度を欠いた。それでも抑える。絶対的エース前田の真骨頂だ。「あまり良くなかった」という状態で7回3安打無失点。最速152キロを記録して9三振を奪い、交流戦明け初戦、難なくチームを6連勝に導いた。

 「今年はマツダスタジアムでしか勝てていなかった。ビジターでもたくさん応援に来てくれるファンの前で勝てて良かったです」

 今季6戦目で敵地初勝利。初対戦したグリエルにはスライダーを勝負球に選び、3打数無安打2三振に仕留めた。新球カットボールを織り交ぜる余裕もあった。ヤンキースなどメジャースカウト勢6球団が見守る中、悪いなりに快投するからエースと呼ばれる。

 シーズンをトータルで考える。9勝を挙げた高卒2年目の08年、苦い経験をしてからだ。初の1軍キャンプスタートで初日から飛ばし続けた結果、体に異変が起きた。「いざ開幕したら全然ダメで。2月の紅白戦で148キロを出して、今年は俺ヤバいな、150キロいけるなと思ったら、シーズンでは最速142、143キロ。ダメだなこれは、と」。1度状態が落ちると、再び上がるまでに時間がかかるタイプ。以来、慎重に1年を通して調子を持続するスタイルを選んだ。今季も本領発揮はこれからだ。

 球宴ファン投票では3年連続4度目の先発部門1位。投票中間発表では後輩の大瀬良が1位をキープしていたが、最後に2位からまくった。「ずっと2位だったけど、AKB48(選抜)総選挙で2位のまゆゆが盛り返したのを見て、勇気づけられました」と笑わせた。誰もが認める日本球界のエース格。今後も23年ぶりのV奪回を目指し、フル回転する覚悟だ。

 次回は中5日で7月3日の巨人戦に先発する。「9連敗から一気に取り返せたのは大きい。交流戦は苦しい戦いが続きましたが、本当に大事なのはこれからです!」。前田が間もなく、ギアチェンジの季節を迎える。【佐井陽介】

 ◆まゆゆの大逆転

 7日に開票が行われたAKB48の第6回選抜総選挙で、「まゆゆ」ことAKB48渡辺麻友(20)が速報2位から逆転1位に輝いた。投票開始直後の速報発表では、連覇を狙うHKT48指原莉乃(21)に1万2299票もの差をつけられていた。最終的には指原に1万7900票差をつけて悲願の初1位。約2週間で史上最大の大逆転劇を演じた。