<オリックス1-6西武>◇5日◇ほっともっと神戸

 西武栗山巧外野手(30)が地元でグランドスラムを決めた。1点リードの7回1死満塁。オリックス3番手馬原の直球を完璧に仕留めた。「外角攻めも多かったし、ここは風に乗せないと僕みたいな打者はスタンドまで届かない」。カウント1-0からの2球目、外角よりの直球を左翼席にぶち込んだ。

 神戸市内の実家は、ほっともっと神戸から徒歩数分で慣れ親しんだ球場だった。「地元の子供もたくさん来ているし、打っておかないとオフに格好がつかないですからね」と、両親を含め地元の声援に応える自身プロ4本目となる2年連続の満塁弾。幼少期に何度も足を運んだ球場では13年目にして初本塁打となった。

 反撃ののろしを上げる一打でもあった。「思い入れのある球場だったので夢を見ている気分でした」と余韻に浸るも、勝負を最優先する。シーズン折り返しの72試合目。キャプテンとして「こういう状況ですから。オリックスという強いチームに勝つことに意味がある」と、今日6日からの“後半戦”を見据えた。

 6回の同点打を含む5打点の栗山に田辺監督代行も厚い信頼を寄せる。「毎試合、頑張ってくれているし、ベンチでも声を出して、キャプテンとしてチームを引っ張ってくれている」と目を細める。最下位からの大逆襲へ、栗山がド派手な号砲を鳴らした。【為田聡史】