<DeNA6-12阪神>◇6日◇横浜

 猛虎大復活や。DeNAとのノーガードの打ち合いを制し、今季2度目の5連勝だ。4安打4打点のキャプテン鳥谷敬内野手(33)を中心に、打線が毎回17安打で12点と大爆発。無敵の7月はこれで5戦31点。月間18勝を挙げた4月の強さを思い出しちゃう打線の好調ぶり。さあ、2位広島とは2差。明日8日からの3連戦でコイをひとのみしちゃいますか。

 トドメを刺したのは虎の主将だった。まさかの1点差まで迫られていた9回。2点を加え、なおも2死満塁で鳥谷だ。カウント2-2から、ど真ん中を仕留めた。前進守備の中堅金城をあざ笑うかのように、白球は悠々と越えた。走者一掃の二塁打。直前までの猛攻で大逆転を期待したベイ党も、ようやく席を立った。

 鳥谷

 みんながつないでくれたので、いい形で点が取れて良かった。甘くくればどんどんいって、追い込まれたら粘って。

 ヒヤリとする展開も、終わってみれば、今季初の毎回安打で12得点だった。猛虎打線の大復活を告げる一戦の始まりもこの男だ。1回、三塁ベースに当たる内野安打が、球団歴代7位の金田正泰に並ぶ通算1527安打。幸運な1本を皮切りに、今季4度目の1試合4安打だった。通算106度目の猛打賞は、「ミスタータイガース」掛布雅之に並ぶ球団史上6位だ。

 1回は一塁から、3回は二塁から一気に生還した。持ち前の「走」に、4打点をたたき出した「攻」、さらに「守」でも魅せた。4-1だった6回2死一、二塁。代打多村の二遊間を襲ったゴロを横っ跳びで好捕した。鉄壁の反応で3番手安藤を救い「2アウトなので止められれば1点で防げるかもしれないから」とサラリと言った。

 走攻守に引っ張るリーダーの背中がナインを起こした。まだ5試合だが、7月は20打数9安打で打率4割5分。5月と6月は打率2割台でチームも2カ月連続で負け越した。復調してきた鳥谷のバットに呼応し、猛虎打線もお目覚め。早くも月間2度目の2桁得点で、5戦31得点(1試合平均6・2得点)。月間打率は2割9分6厘で、1試合平均6・1得点で18勝をマークした4月を上回る勢いがある。今季2度目の5連勝もうなずける打棒だ。

 和田監督

 本当は(左脇腹痛の)能見が投げるところで、穴というか谷間になったけど、継投で取れたのは大きい。来週から球宴前最後の9連戦になる。ここから全員野球で、全力で9試合戦うしかない。

 明日8日からは、前半戦最後で最大のヤマ場となる9連戦が待つ。ルーキーの岩崎と梅野、この日は金田や伊藤隼と若虎がノビノビとして、鳥谷は「勝てば雰囲気がいいので続けられれば」。白星街道を歩む猛虎の中心には、キャプテン鳥谷がいる。【近間康隆】