<楽天12-5日本ハム>◇8日◇コボスタ宮城
楽天大久保博元監督代行(47)が、本拠地コボスタ宮城で初采配で初勝利を挙げた。6月15日以来23日ぶりのホームで打線が爆発。就任翌日から1番で起用する楽天松井稼頭央内野手(38)が4打数4安打と起点となり、12点の大勝となった。盗塁数は12球団最下位で、機動力を生かし切れていなかったが、ベテランのプレーがチームに勢いをもたらし、9連戦の初戦を飾った。
大久保監督代行の采配を象徴する1番だ。先頭打者の松井稼がいきなり魅せた。初回、日本ハム武田勝のスライダーを中前にはじき返すと、早速動いた。2番岡島への3球目。変化球が投じられると迷わずスタートを切った。「いけると思った。自分は走ってリズムを作っていく選手なので」と二塁へ素早く滑り込んだ。今季3個目の盗塁を決めると、打線は勢いに乗った。1回に3連打を含む5安打で6得点。試合をほぼ決めた。
就任前はわずか19盗塁と12球団最下位。だからこそ38歳のベテランをリードオフマンに据えた。大久保監督代行は「出たらスタートを切ってくれる。完全に優位な流れを持ってきてくれている」と、その脚力を高く評価。就任翌日の3日に今季初の1番で起用すると4出塁し、4日のソフトバンク戦では2盗塁と得点の起点となっている。この日も松井稼自身12年以来の4安打で全打席出塁した。
打線にも刺激も与えている。この日2番を務めた岡島は「稼頭央さんに負けてたまるか!
と思って打席に入りました」と奮い立ち、10点目となる適時打の呼び水となった。ベテランが活躍することで後ろに続く若手が奮起。平石打撃コーチも「1番が一番合っている。走ってリズムを作ってくれているし、この日も盗塁があって岡島の安打につながった」と話した。
頼れるベテランと積極的にタクトを振る監督代行。最下位に低迷するが、9連戦の初戦を取り、巻き返しの勢いが出てきている。【島根純】



