<阪神3-1広島>◇8日◇甲子園

 阪神の中軸が連日の猛打賞だ。3番鳥谷敬内野手(33)は、あっさりと「ミスタータイガース」を超えた。1回に甘く入ってきた直球を右前へはじき返すと、4回は左腕河内から再びライナーでの右前打。6回も一、二塁間をゴロで破り、4安打した6日DeNA戦に続く2試合連続の固め打ちとなった。通算107度目の猛打賞は、掛布雅之を上回り球団歴代単独6位。「(記録は)知らないです」と意識せず「コースに逆らわず」と納得のスイングだった。

 さらに、主将を超える「絶好調男」もいた。5番マット・マートン外野手(32)は3試合連続の1試合3安打。第3打席から中前、左前、右前と打ち分けた。7月は23打数11安打で打率4割7分8厘。打ち出の小づちのように止まらない快音に「ゼッコーチョー!」と掲げながら「ラッキーボーイ、ラッキーボーイ。楽しんで」と全て日本語で声を弾ませた。

 ゴメスも含めた強固な3人が、どっしりと座る。和田監督も「非常に状態がいいので、何とかその前に走者をためないと」と全幅の信頼を寄せた。眠りから覚めた猛虎打線を支えるのはクリーンアップ。もう、どうにも止まらない。鳥谷は「チームが勝てたのが良かった」と束になって白星を追い求めた。【近間康隆】