<阪神6-5広島>◇9日◇甲子園

 阪神が連日のヒットパレードで7連勝だ。日本記録を大きく更新する27イニング連続安打で、コツコツと6得点。最後は冷や汗をかいたけど逃げ切って、08年以来の7連勝。4回、先頭梅野の右越え三塁打でプロ野球記録を更新。目立ちまくりのルーキーが8番にいる限り、連勝は止まらない。

 お祭り騒ぎの中で、日本記録が塗り替えられていた。4回、先頭打者に立ったのはルーキー梅野だった。追い込まれた後、外角ストレートを狙い澄ましたように打った。打球は右翼手の頭上を越えた。がっちりした体を揺らして三塁へ滑り込んだ。これが5日DeNA戦から数えて24イニング連続ヒット。05年のヤクルトを抜いて球史にその名を刻んだ瞬間だった。

 「えっ!

 そうなんですか。すごいっすね!」。試合後、梅野は目を丸くした。もちろん、選手たちは意識しているはずもないが、今の猛虎打線はまさに記録的な勢いだ。

 1回、先頭の上本が右前打で21イニング連続。ヒットパレードが始まった。2回に1点を先制されたが、ものともしない。直後に1死二塁から梅野が右前に運んで同点とすると、3回には鳥谷が勝ち越しタイムリー、ゴメスのソロで突き放した。この時点で日本記録に並ぶと、4回に梅野の三塁打で新記録だ。5回にはマートンの2ラン、6回にもゴメスの適時打などで、記録は27イニングまで伸びた。和田監督は「2アウトからでも何とか、というのがある。クリーンアップの前に何とか塁に出てというのが出ている」と評した。

 連続イニング安打はつまり、3者凡退がないことを意味する。追い込まれても、食らいついて塁に出る。7月負けなしの連勝街道を突っ走る要因だった。

 これで和田政権初の7連勝で、広島にゲーム差なし。今日も勝てば、2位に浮上して巨人戦を迎える。「何連勝とかではなく1戦、1戦、積み重ね。今は歯車がかみ合っている」とうなずいた。連続安打は途切れたが、勢いはしばらく止まりそうにない。【鈴木忠平】

 ▼阪神が5日DeNA戦の7回から9日広島戦の7回まで、27イニング連続安打のプロ野球新記録をマークした。これまでの最長はヤクルトが05年8月5~7日に記録した23イニング。8回は無安打に抑えられ、プロ野球史上初の3試合連続毎回安打を逃した。連続記録の間には鶴、岩田、藤浪の投手陣も安打を放った。特に鶴は6日DeNA戦の2回にチーム唯一の安打となり、記録継続には大きな1本だった。阪神の7連勝は08年7月1~8日以来。