<ソフトバンク5-6オリックス>◇10日◇ヤフオクドーム

 オリックスが、森脇浩司監督(53)の猛抗議に燃えた。エース金子が踏ん張り、打線が爆発してソフトバンクに快勝、1日で首位を奪回した。

 ひと振りで、ヤフオクドームのソフトバンクファンを沈黙させた。2-2同点の6回無死一、二塁。ペーニャが左翼席へ勝ち越しの20号3ランをたたき込んだ。「いいところで打てた。監督が抗議して、チーム全体にやらないといけない気持ちで燃えました」と振り返った。

 2回には糸井が先制の10号ソロ。1点を追う5回には3回に左腕に死球を受けた安達が同点犠飛。6回には適時打も放った。

 打線に火をつけたのは、指揮官の勝負にかける執念だった。4回、先発金子が1点を奪われ同点となり、なお無死満塁の大ピンチ。明石のライナーを一塁手T-岡田がダイレクトで捕球したように見えた。一塁を踏んで本塁へ転送、さらに三塁へ送り、飛び出した三塁走者の李大浩をもアウト、トリプルプレーで鮮やかにピンチを大脱出した…はずだった。

 だが、ダイレクト捕球ではなく、バウンドしていたとの判定。アウトになったのは打者の明石だけで、李大浩の生還は認められ、いったん逆転された。

 血相を変えて抗議に出た森脇監督は、手にした球を思わずグラウンドにたたきつけた。福良ヘッドコーチもベンチを飛び出した。猛抗議にもジャッジは変わらなかったが、ナインに思いは伝わった。直後に追い付き、逆転した。森脇監督は「確信があるから抗議している。生活がかかっているからね。選手は個々の役割をはたしてくれた」と判定は納得できない様子だったが、選手の踏ん張りをたたえた。

 ▼オリックスが首位へ返り咲き、これでパ・リーグの首位は7日ソ→8日オ→9日ソ→10日オ。パ・リーグでは昨年4月に6日西→7日楽→8日西→9日楽→10日西の日替わり首位が見られるが、この時の西武、楽天は他球団と対戦。今回のように首位攻防3連戦で3日連続の首位交代は、04年7月6~8日のダイエー-西武3連戦以来、パ・リーグ10年ぶり。04年は5日時点で0・5差2位の西武が○●○と勝ち越して、首位は5日ダ→6日西→7日ダ→8日西だった。