巨人が、キューバのヘクター・メンドーサ投手の獲得に乗り出していることが11日、明らかになった。メンドーサは身長190センチの大型右腕で、年齢も19歳と若い。伸びしろの大きいパワー型投手が加われば、投手陣にさらなる厚みが出ると判断したとみられる。支配下選手登録枠にも余裕があるため、契約の細部が固まれば、近日中に合意に至る可能性が高い。

 キューバは昨年9月、政府管轄のもと、期限を設けるなどの制約をつける形で選手の海外移籍を認めた。メンドーサの加入が実現すれば、同制度を利用して国外でプレーする投手の第1号となる。

 キューバ野球連盟との友好協定を結んだ巨人は、4月にフレデリク・セペダ外野手(34)を獲得。その後も定期的に現地を訪れて協力関係を維持し、若手投手を中心にチェックを行っていた。球団関係者は「実績のないキューバ選手が日本でプレーすることも、双方にとって大きな意義があるはず」と話した。