<楽天8-7ロッテ>◇11日◇コボスタ宮城
借りはすぐに返す。楽天斎藤隆投手(44)がロッテ戦で3セーブ目を挙げた。9回からマウンドに上がり、3人できっちり試合を締めた。前日10日の日本ハム戦でも1点リードの9回に登板したが、同点弾を浴びていた。一晩で気持ちを切り替え、この日はチームを勝利に導いた。これで連敗を止め、借金は14とした。若い投手陣がつないだバトンを、ベテラン右腕がしっかりと引き継いだ。
最後の打者を空振り三振に仕留めると、斎藤はマウンド上でガッツポーズを繰り出した。「試合をクローズすると、いつもああなる」。最終回を抑え切った喜びを雄たけびで表した。
前夜と同じ1点リードの9回。同点弾を浴びたショックは、もうなかった。「大事じゃない試合はない。波をつくらないことが重要」と抜群の安定感だった。ロッテ先頭ハフマンを外角低めへ落ちるスライダーで捕邪飛に仕留める。続く今江も真ん中低めに落ちるスライダーで遊ゴロ。最後の福浦も、143キロの直球を見せた後に、外角低めへ鋭く落ちるスライダーで空振り三振に取った。
負けられない試合だった。前夜の日本ハム戦では1点差の9回に同点弾を浴び、救援失敗。ルーキー松井裕の勝ち星が消え、チームも勝利を逃した。バトンをつなげず、「昨日は俺1人のせいだった」と悔しさをかみしめた。この日も松井裕、西宮がリリーフで力投。捕手も小関と若い力が躍動した。「本当に若い選手が引っ張っている。自分もそれに引っ張られている」と若手の頑張りを無駄にするわけにはいかなかった。
今年で44歳。調子を維持するために、新しいことを取り入れ続けている。今シーズンはスパイクの刃を1つ増やした。母指球と呼ばれる親指付け根辺りに、つけることで踏み込む力が上昇。球威も上がった。しかし、その分足全体にも負担がかかり、筋肉に張りが出た。一歩間違えれば故障にもつながりかねない、シビアな取り組み。しかし、「最初は張りが出た。でもそういうのを止めてしまうのはダメ。取り組んで行かないと」と歩みは止めない。
連敗を止め「野手も、投手陣も頑張っている。投手は連投もして、結果を残している。常に力を入れないと」と気を引き締めた。若手だけでなく、頼れるベテランもチームをけん引する大きな存在だ。【島根純】



