<DeNA3-7中日>◇22日◇横浜

 売り出し中の中日2年目浜田達郎投手(19)が苦しみながら5勝目を挙げた。5回で5四死球を与え、ブランコに2ランを浴びるなど4安打3失点。毎回走者を許したがギリギリで踏みとどまり、味方打線の援護にも恵まれた。

 「今日はフォームがバラバラで全然腕が振れなかった。ムダな四死球が多くて相手打者と勝負できていませんでした」。本人は反省しきりだった。球宴をはさんで中8日と休養十分だったが、中継ぎ陣に負担をかけてしまった。途中、森ヘッドコーチからは「打たれたら代えるぞ」と怒鳴られたという。そんな中、男の意地で5回を投げ切り、最低限の仕事を果たした。

 だが内容は悪くとも、勝ちを導いた事実は変わらない。そして依然、横浜でのDeNA戦は好相性のようだ。4月29日のプロ初登板は打者1人、梶谷を抑えてデビュー。その後横浜での先発はこれで2戦2勝だ。しかもこの日は、受けた谷繁兼任監督が26年連続本塁打の新記録を樹立した記念日の勝利投手。持っている男に変わりはなさそうだ。

 「次回までにしっかり修正したいです」。とうとう笑顔のないまま、バスに乗り込んだ。次回は29日からの広島3連戦が有力。悔しさと反省を糧に会心の6勝目を目指す。【松井清員】