<楽天0-3ソフトバンク>◇30日◇荘銀・日新スタ

 ソフトバンク内川聖一外野手(31)が14年目の経験値で松井裕を打ち砕いた。6回2死一、三塁。高めに浮いた直球を見逃さない。右中間を破る2点先制の適時二塁打だ。

 「打ちたいのと、打たなかったらピンチになるという両方の思い。投げるたびにボールが良くなっているし、久々に打席でドキドキしました」

 安打マシンが珍しく緊張するほどの投げっぷりだったが、直前の右飛2本もタイミングはばっちり。チャンスで巡ってきた失投を料理してみせた。これで通算の対戦成績は7打数5安打6打点。松井裕の脳裏にある残像をさらに濃くした。9回には「6回に打てたから打てた」と斎藤からバックスクリーンへ移籍後50本目となる12号ソロ。全3打点をたたき出し、飯田のプロ初勝利をアシストした。