<巨人2-1中日>◇10日◇東京ドーム
巨人に競り負け、ついに竜の自力優勝の可能性が消えた。中日は、小笠原を2カ月ぶりにスタメン起用した打線組み替えも1点止まりで、対大竹は今季1勝5敗。巨人には6勝12敗で、年間勝ち越しも4年連続でなくなった。だが谷繁元信兼任監督(43)は「数字上のこと」と強気の姿勢。12日からの本拠6連戦での出直しを誓い、ネバーギブアップだ。
平田の見逃しに球審の右手が上がった瞬間、竜の自力Vが消滅した。今季102試合目。昨季7月7日の76試合目と比べれば、1カ月以上遅いが、厳しい現実だ。3連勝なら一気に1・5差まで迫ることができた首位巨人との直接対決。だが逆に5・5差に広げられ、重苦しい敗軍の列がバスへと続いた。
「苦手意識はないんだけどね」。またも大竹に抑えられた谷繁兼任監督はもどかしげに言った。今季4連敗中の天敵に10打数0安打の森野を外し、小笠原を3番で2カ月ぶりにスタメン起用。だが打線は1点を奪うのが精いっぱい。4安打に抑えられ、大竹には8勝中の5勝(1敗)を中日が献上してしまった。
「いい当たりが正面に行ったり、みんなバッティング自体はできているんだけど」。監督の言葉通り、この日は攻守ともに球運もなかった。0-0の3回の守り。先頭小林の三塁線ゴロをさばこうとしたルナが「一塁でアウトにするチャンスがなかったので、ファウルにしようと思った」と見送ったが、切れずに二塁打になった。“不運な打球判断ミス”から、先発雄太が坂本と阿部に連続適時打を浴びて2失点。他の回は0に抑えただけに、悔やまれる決勝点献上になった。
競り負けで再び借金生活。対巨人には今季6カード中5度負け越し、年間勝ち越しも4年連続でなくなった。だが、谷繁兼任監督は強気に言った。「数字上のことでしょう?
勝てば戻るんだから」。他力頼みとはいえ、残り42試合で5・5差は逆転不可能ではない。意地のヒットを放った小笠原も言った。「何が起こるかわからない。大事なのはリセットして次の試合に勝つこと」。12日からは本拠でDeNA、ヤクルトと6連戦。そして2週間後には巨人との再戦がある。ネバーギブアップなら道は開ける。【松井清員】



