代役4番はドミニカ産の大砲だ。広島ライネル・ロサリオ外野手(25)が14日、降雨ノーゲームとなったヤクルト戦(マツダスタジアム)で今季初めて4番に座った。試合は2回表途中から1時間35分の中断を経て中止となったが、当面は不振で2軍降格した主砲エルドレッドの代役はロサリオが務める。
試合開始前、「4番、レフト、ロサリオ」とアナウンスが流れた瞬間、マツダスタジアムがわいた。高い期待値の表れだった。「歓声を聞いた時は、すごくハッピーになったよ」。主砲エルドレッドの代役4番は、若き怪力助っ人に託される。
「彼の空いた穴に入るのは分かっている。ただ、彼の代わりというのは意識せず一生懸命プレーしたい」
この日、1軍再昇格した。ここまでは1軍で打率3割2分7厘、7本塁打。外国人4枠の壁に泣き、7月9日に今季2度目の2軍降格となったが、ウエスタン・リーグでも打率2割9分9厘、9本塁打とパワーは健在。絶不調エルドレッドの2軍落ちに伴い、満を持して1軍に戻ってきた。
「幻の一戦」は1回2死三塁で村中のフォークを空振り三振。「久々の1軍。なんとか走者をかえしたいという緊張感があった」と苦笑いした。野村監督は4番ロサリオについて「当面はそうなるんじゃないかな。調子を見ながら、になる」と説明。大役を任され、今まで以上に気合十分だ。
「4番の役割は理解している。どう打点を稼ぐのか、どうホームランを打つのかを期待されている。自分はできると思っているよ」
前回の2軍降格直前は、力のある直球に差し込まれるケースが目立った。「そこを修正したよ。短い距離でバットを出して、始動のタイミングも少しだけ早めた」と言葉に自信がにじみ出る。「2軍の投手は(制球がアバウトで)狙い球を絞りにくい部分はあった。1軍の投手は制球がいいし、ゾーンの中に来る安心感がある」と不敵に笑った。
今日15日からは4ゲーム差で追う首位巨人との本拠地3連戦。久々にまばゆいスポットライトを浴びれば、一段とパワーがみなぎるはずだ。【佐井陽介】



