<中日5-6広島>◇29日◇ナゴヤドーム

 広島が粘り勝ちで首位戦線に残った。同点の延長11回表、2安打で1死一、三塁の好機をつくる。ここで途中出場していた赤松のセーフティースクイズが投手の正面を突くが、小川がホームへのトスを悪送球して勝ち越し点をゲット。さらに暴投で1点を追加し、7番田中の左前適時打でリードを3点に広げた。

 7回表までの2点リード、10回表の1点リードを救援陣が守れず、11回裏も永川勝が1番藤井にこの日2発目となる2ランを浴び、冷や冷やの勝利。野村謙二郎監督(47)は「みんなには、勝ったことで、いい切り替えをしてほしいと言った。反省は各自あるだろうけど」と疲れ切った表情。9回以降は中日の犠打失敗や拙守にも助けられたが、1勝は1勝だ。

 首位巨人との3ゲーム差、2位阪神との0・5ゲーム差をキープした。この事実が良薬となる。